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2024.06.28

「寝具のお手入れ~快適な睡眠への道」

先ごろの調査(「令和3年社会生活基本調査」(総務省統計局))によると、日本人の睡眠時間は近年「減少傾向で推移していたが、2021年は増加に転じ」全国民平均は7時間54分だったとのことです。睡眠時間が増えたのは新型コロナの関係で在宅勤務が増えたことも関係しているのではないかと指摘されていますが、皆さまは睡眠時間を十分に確保できていらっしゃいますか。

「若いころは『どんな所でも寝られる、不眠とは無縁』だったけれど、最近は布団の硬さや枕の高さ、室温や湿度、音や光などの微妙な関係で眠れなかったり熟睡できなかったりすることがある」そんな声をときどき耳にします。

年齢を重ねるごとに、また、お仕事や子育てなどからくるストレスなども関係してか、私たちの体は年々デリケートになっていくのかもしれません。夏の猛暑に睡眠不足まで加わってしまっては、どんなに丈夫な体でもひとたまりもありませんね。

そこで今回は、汗をかきやすいこの季節によりよい睡眠を手に入れるため、今日からできる寝具のお手入れについてご紹介いたします。

●起床したら

ひと晩使った布団は汗や熱を吸収し湿気でいっぱいです。 起きたらすぐには布団をたたまず、まずは掛布団をめくり20〜30分そのままにして湿気を飛ばします。畳んで押し入れにしまう場合はその後にしましょう。

●布団カバーと枕カバー

布団カバーはかさばるうえ着脱も面倒なため洗うのが億劫ですね。しかし、洗い立ての清潔な布団カバーは気持ちよく、快適な睡眠につながります。布団カバーや枕カバーは肌に直接触れるため、ダニのエサとなるフケや垢もたくさんついていますので、衛生面から布団カバーは週に1回、枕カバーは週2~3回(可能なら毎日)洗うのがおすすめです。

布団カバーはときどき裏返して内側にたまったほこりを取り除きましょう。近年は、敷布団のカバーも掛布団カバーのようにファスナーがついていてすっぽりと敷布団を包むようにいれるものが多いですが、大きいので着脱に骨が折れますね。そのため敷布団だけは一枚の布でできたいわゆるシーツを好む方も少なくありません。シーツは洗濯後にすこしばかり乾くのが速いのもメリットのひとつです。

●布団干し

布団を干す頻度は週に1回が目安です。干す時間は片面を約1時間、計2時間が目安です。1週間以内であっても、夏は寝汗をかいて布団が湿気を帯びやすいので、晴れて空気が乾燥していたら、洗濯物を干す前の物干し竿などが空いている時間を狙い30分でもいいのでサッと干すのもおすすめです。

外に干すのが面倒だったりベランダが洗濯物で一杯なときは、風通しを良くしたり、エアコンをかけた室内で部屋干しするだけでも十分に効果があります。

ベッドをご使用の場合、マットレスは中がコイルで湿気を発散しやすい構造のため、普通の敷布団のように干す必要はありません。しかし、上に掛布団を乗せたままでは湿気がこもりダニの繁殖につながります。

そこでおすすめなのは布団乾燥機の使用やマットレスを壁に立て掛けエアコンの風や扇風機を当てる方法です。共に除湿や消臭の効果がありますのでおすすめです。なお、マットレスをベランダに干すのは危険ですのでなさらないようご注意ください。

●おわりに

睡眠の大切な役割のひとつに免疫力の向上があります。この夏はエアコンを上手に使い室内環境を整えるとともに、布団のお手入れをかかさず寝床内環境の向上にも努め快適な睡眠を手に入れましょう。

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