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2024.11.21
「喉と健康の深い関係」~おしゃべりと笑いのススメ~
最近の在宅ワークの増加により、人との接触が減ることで、昨今は声を出す機会、とりわけ大きな声を出す機会が減っているといわれます。
喉の筋肉は使わないと機能が低下することがあります。声が小さくなるだけでなく、嚥下障害をはじめ健康にさまざまな影響を与えることが指摘されています。その対策としてカラオケやボイストレーニング、人と会話をする機会を積極的に作ることが推奨されています。
●喉の健康
日ごろ喉の健康について考えることは案外少ないのではないでしょうか。風邪をひいて喉が腫れたり、空気の乾燥で喉をからしたりといった話は時々耳にしますが、体のほかの部分に比べると喉のことを心配する機会は比較的少ないかもしれません。しかし喉を使って声を出すことには見逃せない健康効果があります。
●ストレス発散
カラオケで歌を歌ったり、スポーツ観戦で大声を出したりすると「気持ちがすっきりした」「楽しい気分になった」そんな経験はありませんか。人とおしゃべりをしても同じような効果が得られることがありますね。歌詞やメロディー、おしゃべりの内容も影響しますが、声を出すこと自体に気分転換やストレス発散に効果があります。
●筋トレ効果
少し大きめの声を出すと無意識のうちに腹式呼吸になります。実は腹式呼吸を支えているのは横隔膜や腹筋です。横隔膜とは単なる膜ではなく、筋肉だということをご存じでしょうか。お気づきかもしれませんが、腹式呼吸はこれらの筋肉をトレーニングすることにつながります。
●血行促進
筋肉を動かすことで血液循環がよくなり、新陳代謝が促進されます。すると体中に栄養や酸素が供給され、老廃物の排出が促進され、健康の維持や成長につながります。
●老化予防
歌ったりおしゃべりしたりすることは、嚥下障害の予防に効果があるとされています。実際に、ボイストレーニングやカラオケを通じて誤嚥性肺炎予防に取り組むケースは少なくありません。これは、歌やおしゃべりによって舌や頬などの口まわりの筋力が鍛えられ、その結果食べ物や飲み物のコントロール能力が向上するからです。
●おわりに
楽しく声を出すためには、歌やお友だちとの楽しいおしゃべり(対面でもオンラインでも)だけでなく、お笑い番組を観て大声で笑うことも有効です。もし普段、声を出す機会が少ないと感じているのであれば、声を出す習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。