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2025.01.13

「一輪からはじめてみませんか」~生活に欠かせない花離れの危機~

●花離れの危機

最近いつ花を買われましたか?または花を買われるご予定はありますか?実は近年、若い方を中心に花を購入する機会が減っているのだそうです。加えて、コロナ禍でパーティーや結婚式などが縮小され一度に多くの花を必要とする場面が減少した影響で、花き業界全体の売上がダウン。さらに直近では輸入される花や資材の値段が物流コストの上昇や円安で高騰しています。

こうした背景から花は誕生日や卒業式など特別な日の贈り物という印象が一層強まり、日常的に買うのは贅沢という印象を持つ人が増えているのだとか…

●花は贅沢ではなく必需品?

一方、ストレスフルな社会では花は単なる飾り物ではなく、日常に欠かせない存在であるとも指摘されます。実際、農研機構からの次のような研究報告もあります。

「実験参加者に不快な画像を見せて心的ストレスを負荷し、その後、花の画像を見せたところ、不快な画像によって生じたネガティブな情動(恐怖や嫌悪感)が減少してポジティブに転じました。さらに、上昇していた血圧は3.4%低下し、その低下幅は花以外の画像を見せた時に比べて有意に大きなものでした。また、ストレスによって上昇するホルモンの値は花の画像によって21%低下することが確認されました」

いかがでしょう。健康で平和な日常のために花は欠かせないように感じてきませんか。

●一輪からはじめてみませんか?

12月にはポインセチアやシクラメンがお花屋さんの店頭を賑わし、また、華やかな胡蝶蘭や、厄を払い幸運を招く梅、ほんのりと香り立つ水仙などの鉢植えも正月向けに人気です。

こうした花は季節の雰囲気を楽しむにはもってこいですが、もしほかにお気に入りの花があったり、または、いつもは手に取らないけれど値段が手ごろな花があれば、それを試してみるのもいいかもしれません。

さっそく仕事帰りや買い物帰りに一輪買って帰ってみませんか?「切り花はすぐに枯れてしまうから」とお感じの方に長持ちさせるコツをひとつご紹介いたしますね。

●水切り

それは茎の先が腐らないようにすることです。もし腐ってしまったら茎が水を吸い上げることができません。水切りの頻度は冬の時期なら1~3日に1回、夏なら毎日です。

「水」切りと書きましたが、これは字のごとく水のなかで茎の先を切ることです。そうすることで切り口に空気が入らず水を吸い上げやすくなります。ボウルなどに貯めた水のなかで切りましょう。またできるだけ斜めに切って断面積を大きくすること、そして切り口をつぶさないようハサミは切れ味のよいものを使います。

水替えも同じタイミングで行います。古い水を使い続けるとバイ菌が繁殖して花の持ちを短くしてしまいます。お花屋さんでは水換えと水切りを毎朝行っているのだそうですよ。

●花が枯れるのは生きているからこそ

少し大変そうに思われるかもしれませんが、一輪だけならいかがでしょう。一輪あるだけでも気分も部屋の雰囲気もがらりと変わり、元気をもらうことができます。一輪ならコストも抑えられますね。ときには河原や道端の雑草を摘んでくるのもいいかもしれません。

花が枯れるのは、生きているからこそです。花からパワーをもらうことができるのはその生命力ゆえかもしれませんね。ぜひそんな花を飾る楽しさを生活に取り入れてみませんか。

(出典)
●農研機構プレスリリース「(研究成果)花の観賞は心身のストレスを緩和する - "花の癒し効果"を実証 -」(2020年7月1日、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)

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