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2023.12.23
「タン活」
皆さん「タン活」という言葉を聞いたことはありますか。牛タンを食べる活動ではありません。タン活のタンはタンパク質のタンで、タンパク質を多く摂る食生活を心がけましょうということです。
もし「最近なんだか調子がおかしいな~」と感じていたら、それはタンパク質不足が原因かもしれませんよ。
●骨とタンパク質
私たちの体は6割が水分でできていますが、次に多いのがタンパク質と脂質です。タンパク質は、筋肉、骨、血管などを作るために欠かせない大切な栄養素です。
骨は全部カルシウムでできているとお思いかもしれませんが、骨を鉄筋コンクリートに例えて、カルシウムがコンクリート、タンパク質(コラーゲン)が鉄筋のような役割を果たしていると説明されることがあります。
コンクリートにあたるカルシウム(骨密度)が十分でも、鉄筋にあたるコラーゲン(骨質)が少ないと丈夫な骨にはなりません。ですから、タンパク質の不足は骨粗しょう症の原因にもなるのです。
なお、骨には無数の小さな穴があいており、そこに血管が通っています。食べた栄養素はこの血管を通って骨細胞に届いています
●肩凝りや頭痛にもタンパク質不足の影?
このように、タンパク質は健康な体を作り維持するため、そして、健康寿命を延ばすために不可欠な栄養素です。
タンパク質が不足するとまず筋肉量が減少してしまいます。立つ・座る・歩くなどの日常の動作は筋肉がスムーズに動くことで成り立っているため、筋肉不足は老化現象へとつながりかねません。
体を支える筋肉が衰えたり固くなったりすると、血行が悪くなり肩こりや腰痛になりやすく、さらには、治りにくくなってしまいます。
また、肌荒れや抜け毛(髪はタンパク質からできています)、冷え性やむくみ、血液が酸素を十分に運べず頭痛やだるさの症状となってでてくることがあります。
●人生100年時代のタン活
人生100年時代を元気に過ごすためには、疲れにくい体作りが肝要です。疲れやすいと、動いたり出歩いたりするのが億劫になり、日常の活動量が減ってしまいます。
年齢と共に低下しがちな基礎代謝量を上昇させるには、タンパク質をとり筋肉を減らさないことが大切です。
これまでの食事にタンパク質をもう少し上乗せしてみませんか。たとえば、ステーキやハンバーグを週にもう1回増やしたり豆腐や納豆やサバ缶など手軽な食材をいつもの料理に足したりするのはいかがでしょうか。肉、魚、大豆などタンパク質はさまざまな食品から摂取できますが、それぞれのタンパク質には性質の違いがあるので、できるだけいろいろな食品からバランスよくタンパク質を摂取するほうがよろしいようです。
タン活で筋肉や骨の衰えをカバーして疲れにくい体作りを心がけましょう。
健康寿命を延ばして人生を謳歌するために、ぜひタン活を始めてみませんか。